<その他>「怪奇大作戦」
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以前「岸田森」の回でちょっとだけふれたドラマについて書く。 「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の3本でその名を天下に知らしめた円谷プロが初めて取り組んだSF犯罪ドラマ。この当時は怪奇ブームであって、他の子供番組には「妖怪人間ベム」「悪魔くん」「バンパイヤ」などがあった。 主人公は科学捜査研究所SRIの五人の所員たち。彼らが警察の依頼を受け、科学を悪用した怪事件の謎を解く姿を描く全26話のドラマである。 壁を通り抜ける怪盗、人間を溶かす蛾、人を切り殺す人形など、手を変え品を変えた趣向で怪奇を演出したが、シリーズが進むにしたがいその内容は「心の怪奇」に傾いていった。 時には復讐、時には歪んだ愛憎の生む犯罪、また時には楽しみのための無差別殺人といった題材を扱ったこのシリーズは、子供番組といったジャンルにはとても収まりきるものではなかった。 特に、岸田森扮するSRI所員・牧史郎のキャラクターは絶妙で、冷静かつ理知的でありながら、時には犯人の心理に共鳴してしまう複雑さ。3歳のガキだったぼくが、まさかこんなことまでわかって見てたわけもないのだけど、それでもぼくはこの番組のトリコになってしまったのだ。 そしてなんと言ってもシリーズ中の白眉、実相寺昭雄監督の手による第25話「京都買います」。音づかいの絶妙さ、カメラワークの見事さ、そして見てビックリのラストと、隅から隅までキラキラ輝いてる作品。ホントにぼくはこの回をなん十ぺん見たかわからない。上映会があると聞いては見に行き、ビデオは発売日に買ってそれこそ擦りきれるほど見た。セリフが全部アタマに入ってしまったほどである。 あとは、シナリオの練習、というワケでもないのだけど、勝手にいくつかのエピソードを書いたりしたなあ(そのうちの一本を改訂したものが、カセットブック用の台本になったりした)。 |
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