<映画>「明日に向って撃て!」

映画については、お気に入りが山のようにあり、どれが一番とも二番とも決められないし、どんな順番で紹介しようかと迷った挙句、しりとりで紹介していくことにした。最初は「あ」で始まる映画ということで、「明日に向って撃て!」。

アメリカン・ニューシネマの代表作で、ご覧になった方も多いのでは。若き日の、それこそもうキラキラに輝いていたポール・ニューマンとロバード・レッドフォードが、名うての強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドに扮した西部劇。
西部に名を馳せた強盗団が次第に落ち目になり、いつしかブッチとサンダンスの2人きりになり、追い詰められ、南米に都落ちし、最後は警官隊に包囲され、一斉射撃の前に倒れる……というストーリー。たった2人で警官隊に立ち向かい、雷鳴のような銃声とともにストップモーションになる、というラストシーンが胸に迫る。(なんだ、「新撰組」のラストにそっくりじゃないか、なんて思った人、こっちの方が古いんですからね)

ワルたちの生きざまを描くピカレスク・ロマン、というよりはむしろ、青春の終わりを明るさと苦さを織り交ぜて描いた作品、と呼ぶべきだろうな、これは。

この「苦さ」の部分がなんとも切なくて引きつけられてしまう。「青春の終わり」って、なんかいいじゃないですか。今後このコラムで取り上げる映画に、この手の作品が多くなりそうな気がするなあ。やっぱ暗いのかな、俺。

劇中で流れるB・J・トーマスの「雨にぬれても」は、「お墓まで持って行きたい歌を30曲選べ」と言われたら、多分入れちゃうくらい好きな歌。小学2年生の時に初めて聴いて以来好きだなあ。その時聴いたのはB・J・トーマスのバージョンじゃなくて、「ピンポンパン」の酒井ゆきえおねえさんのだったけど。

というわけで、次回は「て」で始まる映画です。