<映画>「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」

モダン・ホラーはおそらくこの一本から始まった。

それまでのゴシック・ホラー(吸血鬼や狼男モノ)などとくらべてどこが違っていたかと言うと、映画の「文体」というべきものだろうか。

コワがらせるための手順を踏まず、いきなり襲いかかってくるゾンビ。ドラキュラ伯爵のごとき高貴さは微塵もなく、他の古典的な怪物のような宿命的悲しさも纏っていない。ただひたすらおぞましいだけ。恐怖は、そして死は、映画の冒頭から最後までなしくずし的に襲って来る。まるでそれは自然災害ででもあるかのように。

そしてこの映画には解決がない。殺しても殺してもゾンビは果てしなく増え続け、人はただただ逃げるしかない。

これはやっぱりコワイなあ。このコワサはそれ以前の怪奇映画とは明らかに異質のモノであり、だからこそウケたのではないだろうか。

今ビデオで見られるのは、オリジナルの白黒映画に着色したバージョンで、ビミョーな色合いがなんともいいカンジなんだけど、確かぼく、小さい頃にに白黒のを目にしていると思う。小学一、二年の時、友達の家のTVで。あの頃は日曜の午後になるとホラー映画をやってたんだよなあ。

次回は「ど」で始まる映画です。