<映画>「気狂いピエロ」

日常にタイクツしきったインテリ男が、ワケありの娘に引っ張られるように日常を捨て冒険に出る。初めはチョットした冒険のつもりだったが、そのうち犯罪に巻きこまれ……
ストーリーを要約するとこんなカンジなんだろうけど、ぼくはこの映画のどこに魅かれるんだろう? 観るたびに印象の変わるフシギな映画。ある意味「もっとも映画らしい映画」と言えるかも。

魅力の一つは、やっぱり強烈な色彩だな。血の赤、ペンキの黄色、海の青、そして最後は一面の白。だから、最後に映画館で観た時は、あまりにも褪色がヒドくてガッカリしたものだ。
映画のハチャメチャぶりもたまらない魅力。さんざんやりたい放題やっておいて、でもおさまるトコにおさまってしまうという、言うならば「アタマのいいイタズラっ子」のような映画。

後に続く若い映画作家に与えた影響ははかり知れない。あんまり関係ないけど、ベルモンドが見せるシャドーボクシングは、ぼくも学生時代、「幽霊はここにいる」という芝居でマネさせてもらった。

次は「ろ」で始まる映画です。