<映画>「冒険者たち」

CMなどに使われたので知ってる人も多いだろう、口笛による有名なテーマソングでこの映画は始まる。
出だしはスクラップ工場というのが暗示的。スクラップとは言わないまでも、まだ箸にも棒にもかからない三人の男女(パイロット、レーサー、芸術家)が、それぞれ夢をかなえようとするのだがうまくいかない。ある日、彼らは海底に沈む大金の情報をつかみ、夢の実現のために宝探しに出る……

隅から隅まで好きな映画。ドロンもバンチュラもジョアンナ・シムカスも、後半に出てくるセルジュ・レジアニもみんなイイ。音楽がイイ。コンゴの海がイイ。とにかくもう、全部イイ。
ラストシーン、ドロンがニッコリ笑ってバンチュラに「嘘つきめ」というところなんか、何度観ても泣けるんだなあ。この頃のアラン・ドロンには、世界中のどんな役者もかなわない輝きが、確かにあった。

ただ、ジョゼ・ジョバンニの原作からはかなりかけ離れた内容らしく、これが気に入らなかったジョバンニは自ら監督して「生き残った者の掟」という映画を撮っている。これもまあ、悪い映画じゃないんだけどね。

次は「ち」で始まる映画です。