<映画>「地下鉄のザジ」

弱冠25歳にして「死刑台のエレベーター」で衝撃的にデビューしたルイ・マル監督は、2作目のヘビーな恋愛モノ「恋人たち」に続いて、こんなタノシイ映画を撮ってくれた。

こまっしゃくれて口が悪いけどカワイイ少女ザジが主人公。母親がパリの恋人に会うため、ザジを伯父さんに預ける。地下鉄に乗るのをタノシミにしてきたのに、肝心の地下鉄はスト。家にじっとしていられず、パリの街に飛び出したザジは、周りの人々を巻き込んで騒動を引き起こす。その一日(一日半かな)を描いた映画。

スラップスティック・コメディの手法を用いた演出で、こういうのって一歩間違うと「つきあいきれない」となっちゃうんだけど、ザジ役のカトリーヌ・ドモンジョを初めとする役者陣の魅力(と怪演)で最後まで見せてしまう。前作「恋人たち」のセルフ・パロディまでやってたりして。

パリの人って、こんなカンジに軽薄でホレっぽいっていうイメージあるんだけど、実際はどうなんだろうか? 「江戸っ子」だって今や探すのはムズカシイもんなあ。

本筋と全然カンケイないけど、後半に出てくる2階建て観光バスがイイ感じ。約30年前に一度だけパリに行った時は、あんなの見なかったんだけどなあ。

次は「じ」で始まる映画です。