<映画>「ざくろの色」

アルメニアの映画作家セルゲイ・パラジャーノフが、18世紀のアルメニアの詩人サヤト・ノヴァの生涯を描いた映画、というか、映像による一片の詩。

この映画を初めて知ったのは、たしか雑誌に載ってたスチール写真でだったと思うけど、もうそれだけでやられてしまった。宙に浮いた子供のキレイなこと、赤い服で糸を紡ぐ女性(ソフィコ・チアウレリ。詩人とその恋人を一人で演じている)のキレイなこと。スチールのキレイさに惹かれて観に行くと期待ハズレだったりするコトもあるのだが、この映画に関しては期待以上だった。
セリフもなく、ストーリーらしいストーリーもないが、ただただ色彩に、美術に、俳優の美しさに、催眠術のような語りと音楽に酔わされた。

パラジャーノフという人は、ソビエト当局に弾圧され、合計で15年も獄中にいたため、長編映画を4本しか撮ることが出来ず、1990年に亡くなった。
その翌年、日本で初のパラジャーノフ作品連続上映が行なわれた。「ざくろの色」ですっかりホレこんでしまったぼくは、他の3本もすべて観に行ったのだが、どれも期待に違わずスバラシイものだった。他の作品も紹介できるといいなあ。

これでちょうど30本か。何本までいけるかなあ。
次は「ろ」で始まる映画です。3回目だな。