<映画>「偉大なるアンバーソン家の人々」

「市民ケーン」で華々しいデビューを遂げたオーソン・ウェルズの2作目。試写会で大不評を買い、ズタズタにカットされて90分の短縮版になったものの、それでもまだ不評をかわしきれなかった。現存するのはこの短縮版のみ。

19世紀のアメリカの名家アンバーソン家の没落までを描く物語で、まあたしかに一般ウケはしないカンジなんだけど、全然悪くないと思うんだけどなあ。
ホントにカットがひどくて、まるでダイジェスト版を観てるような気になる。ジョゼフ・コットンは抑えたイイ演技してるし、何よりボンボン役のティム・ホルトの憎たらしさがよい。

この2作目の失敗以来、ウェルズは大資本をバックにした映画が作れなくなり、やがてハリウッドを離れ、さまざまな映画に出まくってはその出演料を制作費にあてる、という映画作りを余儀なくされる。それでもあれだけ傑作を作れたというのは、やっぱタフな人だったんだなあ。

次は「と」で始まる映画です。