<映画>「スローターハウス5」

カート・ヴォネガットの傑作SFをジョージ・ロイ・ヒルが丹念に映像化した作品。これを観た当時ぼくはヴォネガットにハマっていたのだが、この映画は原作のイメージを少しも損なっていず、「いいなあ」と思ったものだ。

自分の意志と関係なく、一生の間を過去へ未来へと跳ばされてしまう男が主人公。ドレスデン爆撃を体験したり、トラルファマドール星に拉致されて見せ物にされたりと、結構ヒサンな一生を送るんだけど、ヴォネガット独特の諦感が流れていて「そういうものだ」と思えてしまう。ちなみにこの「そういうものだ(So it goes.)」というのはヴォネガットの常套句で、原作には何度も出てくる。これって結構必殺の一言だよなあ。

次は「ご」でなく、「ファイブ」の「ぶ」で始まる映画です。