<映画>「ドグラ・マグラ」

原作は夢野久作による、日本現代小説最大の奇書のひとつ。この本と乱歩の「孤島の鬼」は読んでて鳥肌立つほどコワかった。「孤島の鬼」のコワさは何度も読むうちにだんだん薄れていったが、「ドグラ・マグラ」は何度読んでも真剣にコワイ。映像化不能と言われたこの本を映画化した松本俊夫監督はご立派。

正木博士役の桂枝雀がハマっている。これに対する若林博士役は室田日出男。悪くはないんだけど、もっとボリス・カーロフみたいな人にやってほしかった。
惜しいのは腐乱屍体図。どんなおぞましい絵(何しろ、主人公はこれ見て気が狂っちゃうんだから)が出てくるかと思ったが、そんなにコワくなかった。こういうのって、やっぱ小説の中でこそコワイんだろうな。

次は「ら」で始まる映画です。