<映画>「ジャンヌ・ダルク裁判」

ブレッソン映画が続いてしまった。

宗教裁判モノというのは何故オモシロイのだろう。きっとそれは、宗教というもののコワさ、人間というもののコワさが凝縮されているからなんだろうな。神の名のもとでは全ては正当化され、人はためらいなく人を裁き、人を殺すのだ。
アーサー・ミラーの「るつぼ」もコワかった(その映画化「クルーシブル」もいいデキだった)。スペイン宗教裁判をギャグにした「メル・ブルックスの珍説世界史PART1」には爆笑した。宗教裁判モノには佳作・傑作が多い。

世界で最も有名な宗教裁判といえば、やはりこの「ジャンヌ・ダルク裁判」ではないだろうか。
この映画は有名なジャンヌ裁判を題材に、あくまで史実に忠実に、ドキュメンタリーのようなタッチで作られた作品。ブレッソン映画の主要なテーマの一つ「罪」が、ここでは深く掘り下げられている。罪は裁かれるジャンヌの方ではなく、神を必要とし、神を利用しなければならない大多数の人間の方にあるのだが。

同じ題材を扱っているのがカール・ドライヤーの「裁かる丶ジャンヌ」で、こちらも名作。気づいたんだけど、「さ」で始まる映画ってまだ一本も出てないんだよな。好きな映画多いんだけどな。

次は「ばん」で始まる映画です。