<映画>「フランケンシュタインの花嫁」

2作目が1作目を上回る、ということはよくある話だ。007然り、バットマン然り、(人気だけなら)ターミネーター然り……この「花嫁」は大ヒットした「フランケンシュタイン」の続編だが、ファンや映画関係者の間では、1作目より評価が高いようである。

ぼくは大昔に、1作目、2作目の順で見た。1作目の、暗がりにヌラーッと立ったフランケンシュタイン(の怪物)のコワさをぼくは忘れられない。まさに「物言わぬコワさ」であった。それがこの「花嫁」で怪物は言葉を覚えるのだ。ぼくはそこが不満だった。

ホラーとして見比べた場合、コワさは1作目の方が上だと思う。この2作目では、どうしたって怪物の方に感情移入してしまうのだ。だがジェームズ・ホエール監督がここで作ろうとしたのは、単なるホラーではない悲劇だったのだろう。それが成功したのは、何よりも「怪物」のキャラクター造型の見事さゆえと思う。
ボリス・カーロフ=怪物。ベスト・キャスティングとはまさにこれを指して言うのだ。もっとも、1作目の大当たりで金回りのよくなったカーロフが、この「花嫁」の時には少しふっくらとしていたというのがオカシイ。

次は「め」で始まる映画です。