<映画>「グロリア

インディペンデント・フィルム(自主映画)の父:ジョン・カサヴェテスが、映画の資金作りのために書いた脚本を結局自分で撮ることになった作品。カサヴェテス本人は「ただの娯楽作」としてあまり気に入ってなかったようだけど、これが彼の最大の(唯一の?)ヒット作となった。

カサヴェテスという監督はフシギな人で、どの映画を見ても美術的に、音楽的に、演出的に全然凝ったことをしてないように見えるんだけど、出来上がった映画は全然目を離せない緊迫感を持った、生き物のようなフィルムになってる。これは一つには、役者たちに即興をやらせて撮ってたということもあるのかな(ブレッソンなんかとは対極)。
この映画は劇映画だからあまり即興の入る余地がなかったと思うのだが、誇張もケレンもないのにスゴイ緊迫感を持った作品。

シャロン・ストーンがグロリアを演じたリメイク版もあるのだけど、どうも見る気になれない。リメイクを見る気になれない理由の90%はキャスティングにあるのだ。

次は「あ」で始まる映画です。