<映画>「愛のお荷物

タイトルの意味は「赤ちゃん」のこと。人口調節問題をテーマにしたホーム・コメディ。昭和30年代から40年代って、主にSF小説やマンガで人口爆発問題がとりあげられてて、数々の名作がある(星新一「生活維持省」藤子・F・不二雄「定年退食」なんかがとりあえず思い浮かぶ)のだけど、誰も少子高齢化の現状なんて思いもしなかったのだな。

いわゆるお色気シーンなんか一切ないのに、全編がフシギな色気に満ちているのは、登場する女優のほぼ全員が妊婦(ただし妊娠2〜3ヶ月の)だからだろうか。ぼくは妊婦が出てくる話が(コメディが)好きで、最初に自作自演した「スーパー・コメディ」という芝居にも妊婦を出したぐらいだ。

能天気なコメディかと思ってると、三橋達也が「今は水爆の時代です。ボタン一つで何百万人も死んじゃうんですよ」なんて言ったりして、このへんの虚無感が川島雄三監督らしさかなあ。

次は「つ」で始まる映画です。