<映画>「天国の日々

まず、タイトルがウマイ。やがて訪れるであろう破局を予感させるタイトル。

仕事を求め、大農場に流れ着いた渡り鳥のような労働者カップル(男には妹もいる)が、仕事を得るために兄妹であると偽る。と、若き農場主が女を好きになってしまう。農場主の余命が長くないことを知った男は、安住な暮らしと引き換えに、彼女を農場主に嫁がせる。だが、最後には破局が訪れる。イナゴの大襲来とともに……という話。

広大な麦畑のロケーションが素晴らしい。楽園と呼ぶにふさわしい。
リチャード・ギア演じる主人公の青年も決して悪人ではなく(一歩間違うと「白髪鬼」みたいな復讐モノのプロットになっちゃうものね)、サム・シェパード演じる農場主が「裏切られた」と知った時の怒りも理解できる。どこにも悪人はいないのに悲劇は起こる。だからこそこれは純粋な悲劇であり、残酷で、そして美しい。エンニオ・モリコーネの音楽も情景にマッチしていて美しい。

次は「び」で始まる映画です。