1984年 「獅子」
 作:三好十郎 10月25日〜27日  於:日本大学芸術学部中講堂

「地蔵教由来」が前期の総研で、こちらが後期の舞台。初の主役である(小学校でやった「一休さん」と「八百屋のマボちゃん」を別にすればだけど)。

戦後間もない頃の、甲府の農家が舞台。傾きかけた家を立て直すため、他に好きな男がいるのに金持ちに嫁ごうとする内気な娘と、娘の気持ちを知りながら女房コワさに何も言えない内気な父親を中心に描いた話。ぼくはこの父親をやった。獅子舞の名手という設定で、恋人についていこうと決心して家出した娘のために「それでええんじゃ!」と笑って獅子舞を舞う、というのがラストであった。

酒乱のため永年禁酒していたのだが、祝いの席で酒を口にしてしまい、娘の気持ちを考えない女房に怒りを爆発させる……という芝居がなかなかできなかったなあ。