1986年 「Belong」
 作・演出:羽広克成 4月9日  於:日本大学芸術学部中講堂

演劇学科では毎年4月に新入生歓迎公演というのをやるのだが、過去の実習でやった芝居(それも抜粋)を実習室で、というのが慣例だった。しかし、この年の3年生(3年生が中心になるのだ)はヤル気満々のヤツが多くて、「オリジナル作品を中講堂でやろう」という企画をたてた。

「4年生も協力してくださいよ」と言われ、ヒマだったしオモシロそうだったので出ることにした。これが、ショーGEKI代表・羽広との初顔合わせであった(お互いに顔は見知っていたけど、口をきいたのはこの時が最初)。

記憶喪失の若者が主人公。精神病院や警察などを行ったり来たりするうち、日芸演劇学科に入学したことまではわかったのだが、何コースかわからない(演技・演出・舞台美術・舞踊など7コースあった)。それを探っていく、というストーリー。間に各コースの紹介が入っているのだ。テーマは「君はなぜここにいるのか」。

ぼくの役は精神病院の医師(あと、ラストの法廷シーンでは弁護士)。正直な話、最初にもらった台本はイマイチだったのだが、エチュードを交えて行なう稽古で台本はドンドン変わっていき、芝居はドンドン面白くなっていった(最後の方は、つかこうへいばりに口立て稽古になってた)。

芝居というよりは一つのイベントであって、あれだけ大勢の人間があの舞台に上がったことってなかったんじゃないだろうか。盛りあがったなあ。あの頃から大人数モノが好きだったのだね、羽広くん。それにしても、あれから18年かあ。そりゃお互いトシとるわけだよねえ。