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1986年 「スーパー・コメディ」
作・演出:小野雅史
ハリーの尻尾 8月22日〜24日 於:文芸坐ル・ピリエ
初の自作自演。処女作「雪降る聖夜の物語」がクリスマスの話であるため、第2作のこっちを先に上演することにした。
大怪獣(姿は見えない)に破壊し尽くされ廃墟と化した街。瓦礫の下に四人の男女(気弱な男、頬に傷のある男、妊婦、宗教家)が隠れているのだが、怪獣に襲われ、コンクリートの塊が落下したショックで気を失う。気づくと、それまでの記憶を失っていて、そのうちの一人が、自分は超能力を持ったスーパーマンなのだと言い出す……というストーリー。ぼくは頬に傷のある男をやった。
今はなきル・ピリエ(柱という意味)という劇場は、その名の通り黒くてブッとい柱が4本もあって、廃墟に見立てるには最適であった。
コンクリートの塊(発砲スチロール製)は舞台監督に、客席の後、劇場で一番高い所から何度も何度も投げてもらった。転換のたびに流れる曲は映画「スーパーマン」のテーマを逆に演奏したもの。今思うと色々とオモシロイことしてたなあ。
なお、この時の劇団名「ハリーの尻尾」は「ドラえもん」の1エピソードからとってつけたもの。