1986年 「ねずみとり」
 作:アガサ・クリスティ 演出:羽広克成
 11月13日〜15日  於:日本大学芸術学部中講堂

3年生後期総研への客演。羽広との二度目の顔合わせとなった。

雪深くの山荘が舞台。1人の刑事が訪れ、「殺人犯がここに向っている」という知らせをもたらす。やがて、童謡「三匹のめくらのねずみ」のメロディとともに、泊り客の1人が殺される……というミステリ劇で、ロンドンでは今なおロングラン記録を更新し続けている。

この上演では、舞台は軽井沢の山荘に移された。ぼくの役は原作では軍人だったのだが、橘という大学教授に変更。舞台上では常にタバコをくわえているチェーンスモーカーにしてしまった。

担当の先生は「お前はこの先何年役者をやっても、これ以上のハマリ役には出会えないぞ」などと言った。実際、結構ハマっていたかも。

この芝居があんまり楽しかったもんだから、自分でもこんなミステリ劇を作りたいと思い、同じような舞台装置の芝居を書いた。それが「デイ・トリッパーなに見て跳ねる」である。