1990年 「サウンド・アラウンド・グラウンド」
 作・演出:羽広克成
 ツール ド フォース  5月9日〜13日  於:銀座小劇場

ツールド、90年代の第1作。前作「マジィーク」が大がかりだった反動か、、実にシンプルな舞台となった。

春の選抜高校野球、1回選第一試合、佐賀県代表・俵屋商業高校対青森県代表・津軽城山水産高校の1戦を、試合開始から最後(終わらないのだけど)まで見せるというだけのシンプルな芝居。

舞台は「壁を叩け〜」同様上下二層で、上が実況席、下が3塁側俵屋商業ベンチ。試合自体は舞台上ではなく客席の方で行なわれており、そこでの球の動き、選手の動きを出演者が目で追いかけるという趣向。

徹底的なコメディ仕立てになっており、かなりウケた。演出家・羽広が出演した唯一の公演でもある。(これについては以前「まさしくまさしくんR」に書いたので、興味のある方はお読み下さい)

なお、この芝居はこの年の11月に再演されている。この芝居を見に来ていた茨城のとある高校の先生が、「うちの学校の演劇鑑賞会でやって下さい」と言ってきたのだ。ところは公民館の大ホール。銀座小劇場の100人足らずを前にしてやった芝居を、全校生徒1200人の前でやったのであった。ツールド最初にして最後の地方公演であった。