1990年 「追いつけ 追い越せ 突っ走れ!」
 構成:羽広克成 脚本:小野雅史 演出:渡辺康彦
 ツール ド フォース  8月3日〜5日  於:新宿シアターモリエール

「マジィーク」が物入りの公演だったため、金のかかるミュージカルは出来ない状態のツールドだったが、それでも歌と踊りのある芝居をやりたい、という羽広の希望で企画された、いわばミニ・ミュージカル。

女性銀行員6人が職場に辞表を叩きつけるその直前に、銀行強盗に扮して上司や同僚を驚かそうとするのだが、折りも折り、本物の銀行強盗(男6人)と鉢合わせ! 二組は別々に逃走したが、その際男女一人ずつが入れ替わってしまっていた。二組はそれぞれ仲間を取り戻そうと、相手グループを追い。彼らを追う警察との三つ巴の追跡劇が始まる・・・・

ストーリーは説明しづらいなあ。見た目ほど単純じゃなく、一種のファンタジーというか、かなり観念的な話なのだ。

なんたってテーマが「アニマ・アニムス」という「女性の中にある『男性』(またはその逆)」なのだから。台本がなかなかできず、結局、実際に俺が書いたのは前半部分のみ。この前半部で一曲だけ歌詞も書いた(思い返すと、結構ハズカシイ)。

俺の役は、銀行強盗逮捕を生きがいとするナナマガリ警部。エキセントリックな鬼警部だけど愛妻家。奥さんの名前は「ヨシエ」っていうんだけど、この頃の羽広が手がけた芝居には、なぜかほとんど「ヨシエ」が登場していたのだ。

「ねずみとり」ではヒロインの名前が「ヨシエ」、「サウンド〜」ではレフトスタンドで観戦してる谷野選手の彼女が「ヨシエ」、「壁を叩け〜」にいたっては平野隊員の無線機が「ヨシエちゃん3号」だった。(ホント、ヨシエって誰なんだろう?)

ちなみにこの芝居、文京区のケーブルテレビで放映もされた。