1992年 「デイ・トリッパーなに見て跳ねる
 作:小野雅史  演出:羽広克成
 ツール ド フォース  5月14日〜17日  於:シアターVアカサカ

大幅改訂しての再演。改訂のポイントは、【1】登場人物、それも女をふやすこと、【2】タイム・トリップの回数を倍ぐらいにすること、だったんだけど、またしても台本が難航し、最後は羽広と二人がかりで作った。

ぼくの役はせむし男のフジ。でも、「上演時間が二時間超えたらこの役カットしようか」なんて話がスタッフ間で冗談半分に出て、実際に通したら二時間超。「さよなら」などと言われて、かなり本気で気を悪くしていたぼくは、冗談半分でなく、このホンを置き土産にツールドをやめようかと思った。自分がまったく必要とされてないように思えたのだ。スタッフにもあたったりして、結構荒れてた時期だったな。やめずにすんだのはひとえに、芝居もぼくの演技もウケたから。現金なもんである。

ただ、公演後の企画会議で、ぼくは脚本から手を引くことにした。「脚本か役者か、どちらかにした方がいい」と二者択一を迫られ、迷わず役者を選んだのだ。