1998年 「三剣士」
 作・演出:羽広克成
 ツール ド フォース  2月19日〜3月1日  於:東京芸術劇場小ホール1

チャンバラアドベンチャーミュージカル最後の作品。
歴史を食べてしまう魔物のパレードから歴史を守るため、中学校の歴史教師・桃子が立ち向かう。彼女を守って戦うのがサスケ・サイゾウ・ニュウドウの三剣士。
桃子役の三浦利恵はこの作品が初参加。オーディションを受けてきたのだが、その応募の際の履歴書で関係者一同を仰天させたことは、今も語り草となっている。(ついでに書くと、妻・荒井眞里も同じオーディションを受けて、ガラシャ役で初出演している)

ぼくの役は主人公・桃子を狙う剣士・スモーカーケンシン。傷だらけの顔にくわえ煙草と、一見強そうなんだけどメチャメチャ弱い。だが百の命を持っているため、何度殺されても生き返る。死ぬたびに胸のカウンターの数字が減っていくんだけど、このカウンターがクセ者であった。とにかく、ケイコ中に一度もマトモに動かないのだ。スイッチを押しても数字が変わらないことがあるかと思えば、一度にいくつも減ってしまったりと、きわめて信頼度の低いものであった。これには参ったな。電動で、腰にバッテリーをつけているのだけど、このバッテリーが本番中に落ちて、楽屋に帰ると煙を上げていたりしたこともあった。
あと、一度、剣が客席に飛んでしまっったことがあり、この時はホントに役者をやめる覚悟をした。幸いにもお客さんには当たらなくてすんだけど。
ケンシンは、俺のやった役としては一番イイヤツだったろうか。お客さんの人気もあったのだけど、そんなこんなで素直には喜べない公演であった。

この公演を最後に、丸山久哉が脱退。創立メンバーは俺と羽広だけになった。