2003年 「賭博師 梟」
 オフィス・ワンダーランド 2月11日〜16日 作:さいふうめい 演出:和田喜夫 於:劇場MOMO

「若手の役者を育てる」という名目でスタートしたワンダーランド・ラボの一作目。さいさんの代表作で、この時がたしか3度目の上演。「今回が一番よかったです」なんて言ってくれたお客さんもいて、ウレシかった。ぼくのまわりでもこの芝居をホメてくれる人は今でも多い。

戦後間もない函館の賭場「五稜郭」を舞台に、アイヌ人の賭場荒らし「梟」とそれを迎え撃つ博打打ちの勝負を描く芝居。

ぼくの役は五稜郭の雇われマスター:三上、通称ガミ。元共産党員だったけど特高に拷問されたりして、拷問に耐えたものの転んじゃって、博打打ちになったけど続かなくて……という、若くしてたそがれちゃった男。ぼくのやった役の中でも一番目か二番目に評判がよかった。緊張すると左ヒジをさするクセがあって、これは過去に受けた拷問の古傷という設定なのだが、わかりゃしないよなそんなの。

さいさんに「いい役をありがとうございました」と言ったら「いい役なんてないんだ。いい役者がいるだけなんだ」と言われて、これもウレシかったなあ。

この公演で初めて渡辺克己と会った。