第5回  おのまさしょー

ショートコントを集めた特別編。(二本を除いては一人コント)


開演前のながばなし

初めて一人ネタ(ピンネタという)を作ったのは6年前だった。

コントライブ「パンチョDEポンゴ」本番二日前の土曜日(そう、あのころは月曜にパンチョをやってたのだ)、稽古後、飲み屋に寄ったらTVで映画をやっていた。忘れもしない「キラー・クロコダイル2」という人食いワニの映画だった。ビールを飲みながらそれを横目で見て「この手のパニック物ってどれくらいあるもんかな」などと思いを巡らせているうちに、ネタにつまったホラー作家の話を思いついたのである。

そしてその翌日、本番でやるネタの順番をみんなで決めていて、どうしても1カ所、出演者の着替えが間に合わないとこがあった。「なんかいいネタないかな?」とみんな困ってるとこに、オズオズとやってみせたのが、前夜思いついたばかりのそのネタだった。それがまさかその場で採用され、本番でやってしまうことになるとは!いやー、このときの本番は緊張した。

この時このネタを思いついてなければ、その後の一人芝居とか、今やってるこのライブも、ひょっとしたらやってないかも知れない。ぼくにとってはモニュメンタルな(大袈裟だな)この作品「ホラー作家の悩み」は、今夜のライブでご覧いただけます。

今回「特別編」と銘打ったのは、いつものような、お客さんに参加していただくライブとは、ちょっと違った物だからです。何年もコントをやっているうちに、未発表ネタがたまってきて、そいつらが、「世の中に出たいよう、出してくれよう」と水子の霊のようなことをうるさく言うものだから、今回こうした形でまとめてやらせてもらうことにしました。これも供養と思ってご覧になって下さい。(なんという言い草だ)次回はまた、いつもの形になると思います。

それでは、開演までもうしばらくお待ち下さい。

おのまさし