「チャンピオン」サーガ完結?

2005.12.30

だいぶ前になっちゃったけど、「チャンピオン」「チャンピオン2」が無事に幕を閉じました。ご覧下さった皆様、ホントにありがとうございました。ザンネンながらご覧いただけなかった皆様、来年2月の「ゴーカク」でお会いしましょう。

「新撰組/維新士」「ウイングス」と、ひとつのストーリーを裏表から見た2本の芝居の同時上演、というのは過去やってきたが、正編続編の同時上演というのは初めてである。要するにこれは、7時間の長編をやるのとほぼ同じことではないか。「グリークス」や「マハーバーラタ」をやってるんじゃないんだぞと言いたくもなるが、まあ「チャンピオン」の方は再演だから、折角やるからにはやっぱり再演だけじゃなくて、新作も一本おつけしましょうというのがショーGEKIなりのサービス精神……なのかなあ。もっとも再演とは言え、とーる、リエとぼくを除くみんなは役が変わってるか、初演時に出てなかったのだが。

ではまずその「チャンピオン」の話から。
ぼくは初演時と同じサイトー役。役作りは変えなかったなあ。衣装まで一緒だった(ジャケットは同じ色のを新調したけど)。変えたのは髪型のみ。特にモミアゲはかなりインパクトあったみたいで、観終わったお客さんの第一声はいつも「それ本物ですか?」だった。
この芝居におけるサイトー一番の見せ場……じゃないな、「一番の役割」と言えば、なんと言っても後半、トーナメントの実況である。初演時はケイコの時からテンション上がりすぎちゃって、本番はかなりガラガラの声になってしまったのだけど、今回はとにかく気を遣った。舞台上がかなり乾燥してたみたいで、ノドの不調を訴える役者が続出したのだけど、ぼくは最後まで状態を保てた(と言っても楽日の2ステージ連続はやはりキツかったけど)。
いいことだけ書いちゃいけないな。今回最大の反省点。役者をやってて初めて「出トチリ」をやってしまったのだ。本番中、気づいて大あわてで舞台裏を走ったがシーンは始まってしまい、マイクをつけながら、ぼくを待っていた小林こずえに「ゴメン、出トチった」と言ったらマイクがONになってて、場所によってはバッチリ聞こえてしまってたというから、これはもう取り繕いようのないトチリである。バラシの手伝いに来てくれた照明の岡森にまで話が伝わっていて、「おのさんももうダメだな」などと言われる始末であった。「トシのせい」とか言いたくないんだけど、でもやっぱトシとったせいかなあ。

次に、今回が初演となる「チャンピオン2」について。
「1」が主人公ケンの再起までの物語だったとすれば、「2」はいろんな人物が再起に賭けるという話になっており、そのせいか前半は一見クライ。「1」では華やかだった人たちが、ホームレスになってたりヒモになってたり家庭崩壊してたりする。かつての花形キャスター:サイトーも視聴者に飽きられ、現場を離れ窓際に追いやられている状態。だが「まだ戦いたい!」と、上司に辞表を叩きつけ、あっちむいてホイのトーナメント出場を目指す。もちろんマトモに行ったら出られるワケないのだが、大会を盛り上げようとする選抜委員会が八百長を画策したおかげで、思いもよらずドンドン予選を勝ち進み、ついに本選出場……サイトーにはそんなストーリーが用意されている。
役としてあまりにも「1」と落差があると、「1」から観てる人には別人と思われるんじゃないかと思い、どこかに共通点を残そうとしてたんだけど、演出の羽広に「独立した作品として、『2』しか観ないお客のためにやるべきだ」と言われて、あのようなショボクレたおじさんになった。終わってみればあれで正解だったのだろう。結構愛すべきキャラクターになってたんじゃないだろうか。
圧巻はなんと言っても準決勝、元チャンピオン:ショウとの一戦。わずか二手でサイトーが敗れるんだけど、このサイトーの一手目が通しゲイコ直前まで決まってなかったのだ。
「(サイトーはあっちむいてホイマニアだから)他の人の必殺技を全部まぜちゃうのはどうだ?」と言ったのは誰だったか覚えてないが、これは即座に採用された。あわててみんなの技を見直してああいう必殺技(?)が出来上がったのだが、わずか一手とはいえかなりキンチョーしたなあ。
サイトーはじめ、敗れていったトーナメンたーたちはみな、それぞれの再起を果たすことができるワケで、甘い話と思った人もいるのかなあ。ぼくはこれでイイと思う。そんなとこにシビアな結末持って来たって、ヨロコぶ人はほとんどいないでしょう。

「1」「2」見くらべて「2」の方がオモシロかったという声を多く聞いた。これにはいくつか理由があると思う。「1」を見てその世界観に慣れた上での続編ということ、「2」は今回が書き下ろしであり、今のショーGEKIメンバー、今回の出演者にあてて書かれたホンであること、「1」よりずっとリラックスしたムードで観ることが出来ること、などなど。2本続けてご覧になった人も結構いらしたようで、ホントにお疲れ様でした。

何人かのお客さんから「『3』」はないんですか?」という質問があった。ううむ……ぼくにはわかりません。まあ95%はないと思うんだけど、万一実現するとすれば、やはりそれは「リングにかけろ2」みたいに、世代が変わって子供たちの時代の話になるのかなあ。チョット観てみたい気もしますね。やってみたくはないけど(特に1・2と連続上演とかは絶対にやってみたくないけど)。

てなことで、今年のショーGEKIも打ちどめ。次は来年2月のショーGEKIメンズ「ゴーカク」である。
来年は、メンズにとって区切りの年になる。これはメンバー全員同じ気持ちであり、かなり気合い入っているので、「ゴーカク」は相当にオモシロイものになりそうな予感がある。
皆様、今年もショーGEKIならびにおのまさしをを応援して下さってホントにありがとうございました。来年もヨロシクお願いします。特にメンズにはご期待下さい。来年は飛躍の年にします、絶対。

ではまた。どうぞ皆様よいお年を。