夏祭り、満員御礼

2006.08.08

「ダンパチ4」「Sin・檻と鎖と私の罪」の2プログラムによるショーGEKI夏祭りが大盛況のうちに幕を閉じました。ご来場下さった皆様、ホントにありがとうございました。
入りも入ったり、総入場者数1365人! 1ステージあたり151人ですよ、キャパ100人弱の「劇」小劇場で。特にダンパチの初日なんか190人も来ていただき、またしても劇小の記録を自ら塗り変えてしまいました。土曜の3ステージではとうとうエアコンが悲鳴をあげてしまい、夜の回はネタの合間に客席を扇ぎながらの公演となりました。さぞ暑かったことでしょう。スミマセンでした。
評判も上々で、もはや何も言うことはありません。と書いてしまうともうこれだけで終わってしまうので、今回も公演を振り返ってあれこれ書いてみようと思う。

まずは「ダンパチ4」。プログラム順に追ってみる。

オープニング明けの「失礼な人々」は元々うっちい作のネタ。「ダンパチ2」の時に試してみたんだけど、オモシロくなりそうではあったもののもうひとつナニかが足りない、ということでオクラ入りになっていたのだ。今回羽広がメチャメチャアップテンポのネタに作り直して、ようやく日の目を見た。やっぱネタは捨てるもんじゃないね。このネタが一番たくさん稽古したなあ。それだけのことはあったろうか。俺のコケが早すぎると指摘されて、確かめてみたらやっぱり早かった。そもそも俺は待つのが苦手なんだな。

「ウザイマン」は「ゴ→カク」本番直前の楽屋で生まれた。いつものように俺がナイスなギャグを飛ばしていると「あ、ウザイマンがきた」「ほら、いい子にしてないとウザイマン呼ぶよ」などとみんなに言われ(俺はナマハゲか)、それならいっそ「ウザイマン」のネタを作ってやろうと思ったのだ。台本も振付も衣装デザインも全部自分でやった。今回の稽古初日に台本をみんなに見せたら即座に「やろう」ということになった。実は今回の決定第1号ネタ。あー、ウケてよかった。

「ハローキティ」もぼく発案のネタ。元々はハムが「ハードボイルドな格好した男たちがギャップで笑わせるネタはどうか」と言ったのをぼくがふくらませた。キティちゃんが弾圧された近未来の世界で、ひそかにキティちゃんグッズを集める男たちの話はどうだろう。となれば場所は地下室で、合言葉は「ハロー」「キティ」だろうな、とそこまで考えて稽古場に持ち込み、あとはみんなでふくらませて出来た。こういう作り方が理想的だと思う。エレクトリカルパレード風の(アレンジしてあるのであくまで「風」の)サイレンは秀逸だったな。あれを作ったCIMEONEさんは弾いてて手が痛くなったそうな。

「ミスターリカバー 同窓会編」今回のリカバーはミノル作。チョット泣ける話にしたいとのことでああなった。ぼくも(珍しく)イイところを見せる役で、ま、たまにはいいか、こういうのも。

「エアバトル」は何がキッカケで出来たんだったかなあ。最初はミノルの「エアアフロ」だったと思うけど。ぼくとしては自分の考えた「エアメール」「エアサロンパス」がウケたので満足。あと、「エア司会」はみんなチョット驚いてたな。あれ入れといてよかった。

「7人の釣り師」は羽広のネタ。もしかして今回一番ウケたネタかも。他のネタとのギャップのせいかな。しかしお客さんがステージ上まで釣り上がったのにはこっちが驚いた。
リアクションを小さくしようと言ってたのに、俺のリアクションが一番大きかったらしい。そもそも俺は「静かな演劇」って向いてないのだな。

「一知半解」も羽広のネタ。いわゆるスカタン解釈ものなんだけど(「いわゆる」のかな)、寸劇のオモシロさで成立してた。それとうっちいの書道の腕かな。どうでもいいけど「該博」ってコトバ、メンズの誰も知らなかった。

ここで「ウザイマン2」。だいぶ短くなったが残ってよかったよかった。今回はハムとミノルが餌食になったが、次やるとしたら誰にしようかな。

「科学的現場検証」は実はかなり古いネタ。10年ほど前のパンチョDEポンゴで、「死体は語る」というタイトルで稽古して、完成しないまま寝かせておいたのだが、今回ついに日の目を見た。やっぱネタは捨てるもんじゃない。「エフ・ビー・アイ」という掛け声には誰よりぼくら自身がウケていたのだが、あれは修ちゃんの発案。

「男塾 ラ セーラ」はゲネの時点まで全然オモシロくなくて、ホントにどうしようかと思った。基本を忘れていたのだな。ネタで笑わすよりまずフンイキで笑わすネタなのだが、そのフンイキ作りが出来てなかった。本番には取り戻したが。

とまあ、これだけのネタがあったのだけど、今回は結構充実してたのでは。
しかし初日の盛り上がりはスゴかった。こっちが圧倒されるほどであった。初めて観たお客さんの中にはその異常なノリにチョット引いてしまった人もいたようで、二日目からその点を軌道修正し、初見のお客さんをターゲットにした。とにかくまあ、ウケてよかったよかった。

「Sin」についてもチョット書く。
実はこの芝居、ぼくはゲネの一回しか観てない(本番は予想以上の大入りのため見られなかった)のだが、イイ芝居だと思った。「殺人のないサスペンス」というのがチョット新鮮だったし、ラストの群ゼリはなんかゾクゾクッとくるものがあった。
ひとつ気になったのは、役者の持ってる「生活感」の差かな。こういう特殊な状況の話って、登場人物の普段の生活がどれだけ見えるかが重要だと思うのだ。
たとえば家にいて家事でもしてれば誰だって「主婦」に見えると思うけど、その人が捕らえられて檻に入れられてなお「主婦」に見えるかどうか。サスペンスは絵空事ではなく、リアリティを積み上げて作るものだけに、そのリアリティ(役者にとっては生活感)がどこまで出せるかが大事だと思うのだけど、中には生活感の希薄な人もいて、そこはチョット気になった。でもまあ、最後まで観ると「まあ、あれでもアリなのかな」と思えたりして(どうでもいいけど、観てない人にはなんのことかわからん文だろうな)。
アンケートに「メンズでこういう話やって下さい」というのがあったそうだけど、ラストの、犯人の檻にみんなが入っていくシーンを想像しただけで笑ってしまうものな。サスペンスにはならないだろうな。

かくして夏祭りは終わり、我々の目は早くも11月のスーパーライブに向いているわけである。なんたって「1500人動員できなければ解散」宣言しちゃったもんね。気合入れないとね。どうぞ皆様、メンズをヨロシクお願いします。続けさせて下さい。

では今回はここまで。次はいつになるかなあ。