慶應義塾150周年、おめでとうございます

2008.12.26

「80日間世界一周」慶應日吉バージョンがさる12/20土曜日に幕をあけ、その日のうちに幕を下ろしました。朝9時入りして会場設営してキッカケ稽古してゲネして本番してバラして打ち上げしてという怒涛の一日でしたがおかげさまで大好評でした。
ご覧(ご参加)くださった皆様、ホントにありがとうございました。残念ながらご覧になれなかった皆様、また来年お会いしましょう。

今回の公演のキッカケはそもそも昨年の初演時、日本ジュール・ヴェルヌ研究会さんに公演案内を出したことに始まる。まさか来ないだろうなんて思ってたら予約が二人から入って、大丈夫かな、原作をボートクしてるなんて怒られないかなとビクビクしていたのだが、幸いタノシんでいただいた。
二人のうちの一人、桜井さんという女性は研究会の新聞に観劇記マンガまで描いてくださった。そしてもう一人の新島さんが慶應の准教授で、日吉キャンパスで行うジュール・ヴェルヌ展の一環としてこの「80日間〜」をやってくれないかと言ってきたのである。

おのまさしあたあでは、一人芝居を含め(ライブは除いて)過去6作品を上演しているが、何を隠そう、ぼくが一番気に入っているのはこの「80日間〜」なのだ。やはり、ゴラクに徹した芝居だからかなあ。それだけに、依頼をいただいた時は「もう一回やれる!」と思って、とてもウレシかった。
前回の出演者のうちリッキー(林力:長女ご生誕おめでとうございます)ともっちー(望月文:ご結婚おめでとうございます、って古いか)の二人が出られないとのことなので、ワンダーランドで共演したダイシロー(羽野大志郎)と、ショーGEKIに何度か出てくれたドゥ(首藤みこ)の二人を新たに迎え、公演に向けスタートした。ちなみにこの二人を選んだのは、パスパルトゥ役のダイシローはお客さんが親近感を抱きやすい役者だから、ドゥは少年役ができる得難い女優だからである。いつも自慢することだけど、キャスティングで失敗したことは一度もない。今回も成功だった。

空間が変われば演出も変わる。キャパ50人のコレドから200人収容の教室に舞台が変わることで一番の違いは、「狭い空間をいかに広く使うか」から「広い空間をいかに限定するか」へのスイッチだった。もともとこの芝居は初演時、「思い切り小さな空間で、思い切り移動の多い芝居をやってやろう」という思いつきから始めたものなので、中途ハンパに空間を広げることでオモシロさが減ってしまうのではないかという危惧はあった。「初演の方がよかった」なんて言われるのは絶対に避けたいものね。かなりのプレッシャーの中で稽古を進めた。
2つ目の大きな違いは音楽。初演時はコレドのホンキイトンク(調子外れ)なピアノと鍵盤ハーモニカだったのだが、今回はヒロアキくんのシンセ&鍵盤ハーモニカ(豪華版!)に加えてi-phoneまで動員するハイテクぶり。「文明」に関する話だから、これぐらいハイテクでもいいのだ。
演出上であと変わった点と言えば、アウーダが超能力を使えるようになったことかな。稽古中の思いつきだったが、ラストにうまく結びついて、これは成功だった。

本番当日、アクシデントが発生する。羽田さんが仕込み中に足を骨折してしまったのだ。幸い歩くことはできるが軽くビッコをひく状態だったので、ドゥの小道具のステッキ(これがあって助かった)をつかい、フィックス刑事をビッコの設定にした。ケガは強調するに限るのである、「チャンピオン(初演)」のマリモ(盛めぐみ)しかり「新撰組(再演 )」の藤くん(藤沢哲弘)しかり、本番前(本番中)にケガすると、それを強調するためにかえって目立つというのがちょっとズルイ気がしないでもない。今回のフィックスも、足を引きずりつつフォッグを追う姿がなんか執念の刑事というカンジでよかったのでは。最後まで悩んだのはフォッグがフィックスを殴るシーンで、体の不自由な人を殴るのは紳士としてどうかと思ったのだが、ついに代案を思いつかなかった。

そして本番。子供連れのお客さんが妙に多くて、最前列の桟敷席は約半分が子供。開演前に泣き出す子がいたりして、どうなることかと思ったが、いやーウケてよかったなあ。狼の遠吠えなんか会場中のほぼ全員がやったりしてスゴイ迫力だったし、船をブッ壊すシーンの手拍子なんて予想もしてなかった。
かくして、ワンステージ限りの「80日間〜」は大ウケのうちに幕を閉じたのであった。ふう。新島さん、桜井さん、ホントにお疲れ様でした。出演者・スタッフのみんな、お世話になりました。そしてご覧下さった皆様、ホントにありがとうございました。
今回やってみて、俺のやりたかったこと・やろうとしてたことは間違ってなかったんだと自信を持つことができました。また、この「80日間〜」およびがかかれば持って行きます。ただし、諸条件はご相談の上でね。ご依頼お待ちしてます。

さて、これでようやくおのまさしの2008年も終わり。そして年明け第一弾は、これはもう発表してもいいんだよね。久々のオフィス・ワンダーランド公演「OKINAWA 1947」である。これは2003年に上演した「神鷲は死なない」の大幅改訂バージョンだそうで、劇場はついに!念願の紀伊国屋ホールである。
あー、やっと紀伊国屋出られるんだなあ。しかも主役である。気合入るなあ。皆様、ぜひぜひ観にいらしてくださいね。

では、来年もよい年でありますように。