ショーGEKIは今年で十周年です

2009.4.22

ショーGEKI十周年第一弾「チック・タック・レディ」が、おかげ様で先日、盛況のうちに閉幕しました。ご覧くださった皆様、ありがとうございました。ザンネンながら見られなかったという皆様、夏祭りでゼヒお会いしましょう。

この文をお読みの方はご存知だと思うけど、今回は女優陣(菅原泉除く)+サトシのみ出演、メンズは裏方に回るという公演だった。
本多さんの方から「4月に『楽園』空いてるけどやりませんか?」と言われたのと、女優陣の公演をやりたいという話が持ち上がったのとどちらが先だったか定かではないが(多分本多さんからのお誘いがキッカケだったと思う)、毎年春先に公演のない我々にとって今回はイイ機会だったのではないかと思う。
で、何をやるかとなった時に、6年前にショーGEKIお嬢の3人がやった「スリル お嬢バージョン」の改訂版を、とまあここまではスンナリ決まっていた。羽広自ら気に入っている台本であり、あまり多くの人が目にしていない芝居(たしか3ステージしかやってない)だというのが主な理由であった。
この「スリルお嬢」というのがどんな芝居だったかというと、元々「スリル」は 「何が起ころうと必ず90分ジャストで終わる芝居」という発案を元に、ショーGEKI2年目の2000年に「スリル レッド」「スリル ブルー(ぼくはこっちに出た)」の二本立てとして行われた公演だった。2003年の「ダンパチ1st」の同時上演として「スリル レッド」の再演が決まった時、そのままでは出番のないお嬢3人のために書き下ろされたのが「スリルお嬢」だったというワケ。ああややこしい。
そんな事情で生まれた芝居ではあるが、意外とこれはよく出来たオモシロイ芝居になった。なったのだけど、あくまで元の「スリル」に対する変化球ではないか、ともぼくは思っていた。今回、その変化球的な芝居を一本立ちさせるということになり、初めて見るお客 さんはこれをどう受けとめるだろう?という一抹の不安はあったのだけど、ファンタジックなコメディとしてヨロコンでいただけたようでナニヨリであった。

ぼくの持つこの芝居のイメージは、真剣でザクザク斬り合いして、斬られても斬られても「ホイミ」とか唱えて回復して、そんな風に制限時間いっぱいまで斬り合いしていくようなカンジだったのが、稽古中はおっかなびっくりで、ナカナカ竹刀から真剣に持ち替えられないようだった。幕が開いてからはドンドンよくなっていったが、やはり彼女らにとっては相当手ごわい芝居だったのだろうな。お疲れ様でした。

そして、今回は特別に「公開実力テスト」という名の、研修生だけの公演があった。これについてもやはり書かないと。

3/22にワンダーランド公演を終えたぼくは、翌23日の夜がワークショップ初日だったこともあり、同じ場所でやってる昼の稽古を覗いてみた。女優陣の稽古に掛かり切りだった羽広は「ちょうどいい」と思ったのか知らないが「研修生の稽古見てやって」とぼくに言った。全然演出ついてないというので、どんなものかとおっかなびっくり見てみたが、思わず笑ってしまう(というのも失礼だけど)状態であった。「セリフのテンポが悪いので……」と彼らは言ったが、テンポ云々以前の、芝居の基本に戻って「指導」した。それ一回のつもりだったのだが、タマタマその時のぼくはメンズいちヒマな状態で、翌日以降も稽古を見ることが出来たために、演出のようなことをする成り行きとなったのだ(ただ「演出」という肩書は勘弁してもらった)。
たしかにぼくは「おのまさしあたあ」でも演出はしている。でも、こちらから出演依頼している役者さんに対してする演出と、劇団の研修生につける「指導」とはやはり違う。サトシはブログで「愛のムチ」なんて書いてたけど、稽古を見てたメンバーにも、時に怒鳴ったりするぼくというのは新鮮だったようだ。
彼らの成長の度合は誰の目にも明らかだったようで、普通の芝居だったらそれだけでよかったのだが、彼らの芝居もやはり「スリル」であり、30分ジャストで終わらせなければならないという絶対条件があった。本番を見たぼくはホントに気が気ではなかった。曲がりなりにも自分が「演出」した芝居を本番の客席で見るのは初めてであり、心臓にはよくなかったが、無事つとめてくれてホッとした。多くの人が「オモシロかったです」と言ってくれて、ぼくもウレシかった。よかったね、研修生諸君。もっとガンバレよ。

かくして十周年第一弾は終わり、次は恒例の夏祭りである。十周年ということで、ダンパチもちょっとした特別企画がありますので、皆様どうぞおタノシミに。

ではまた。次は夏祭りの後で。