芸術だぜべらんめえ

2013.3.8

さる3月1日金曜日、われわれショーGEKI一行(一部欠く)は朝から、足立区立青井中学校に行って来た。
芸術鑑賞教室の演目として「べらんめえシンドローム(以下『べらシン』」を上演したのである。

もともとは、青井中の先生から代表羽広に依頼があったのだが、ワタナベ卒業公演をかかえた彼は身動きが取れず「まかせていいかなあ、なんかない?」と聞いてきた。そこで、過去のおのまさしあたあ作品を含め、やれそうな芝居の一覧を学校に送ったところ、「落語の芝居がいい」とのことで、「べらシン」を持っていくことになったのだ。

出演者が研修生、というのは、「べらシン」だからそうなったというワケではなく、最初から決まっていたことであった。
普通は、学校公演ともなればベテランを配置して、とどこの劇団も思うのかもしれない。子どもたちは大人と違って芝居を見慣れてないし、観客としては未成熟で容赦ないから、舞台数を踏んでない役者ではキツイのではないかと、俺も一瞬思った。
のだが、思い直した。なるべく中学生たちに年の近い役者たちの方がいい、その方がきっとオモシロイ公演になる、と思えたのだ。

「べらシン」は去年一度経験してるメンバーばかり、とはいえ、去年から3人減っているため、演目は一本減らして「厩火事」「芝浜」の二本。バランスを見た結果、配役も完全に変えねばならず、結局はみんな初めての役に挑むこととなった。
昨年以上にじっくりと手間暇かけて、芝居と、彼らにつきあった、その結果はと言えば……まあ、昨年一年で3つの舞台を踏んできただけのことはあったんじゃないだろうか。

細かいことを言うなら、とにかく滑舌が悪いとか、セリフにテンポがないとか、あらゆることがザツだとか、なんで芝居のデキが日毎にそんなに変わるんだとかいくらでも言えるのだが、集中は持続するようになり、パッションらしきものが出るようになった。
彼らにはたしか言ったと思うけど、上手い芝居なんか見たいと思わない。ドラマなんか見たいと思わない。ただ、心と心がふれあって、ぶつかりあって、そこに生まれるエネルギーが見たいのだ。今回、少しは見せてくれたかな。
しかし、「芝浜」とか演出してて、「いいか、夫婦ってものはな……」だの「何事も二人で感じろ。二人で悩んで二人で笑え。夫婦なんだから」などと言ってる自分はどうなのか、とふと思い、なんとも言えない気がしたのであった。あたたたた(涙)

なお、本番当日はショーGEKIのおにいさんおねえさんたちがいろいろやってくださいました。持つべきものは頼れる仲間だなあとつくづく思いました。みんなありがとう。

さて、休む間もなく実験シアターの稽古が始まるのである。タノシミだなあ。皆様、「レ・ミゼラぶる」でゼヒお会いしましょうね。

ではまた。次はレミゼのあとで。